こんにちは!
最近のマーケティングを知る上で非常に役立つ入門書「デジタル時代の基礎知識マーケティング」!
逸見 光次郎 翔泳社 2017-12-11
2017年末に出た、割と新しい本で最近の動向と共にマーケティングに関して基礎的なところから丁寧に教えてくれます。
トピックが細かく分かれており、図が頻繁に出てくるので、活字嫌いな人でも気軽に読めると思います!
マーケティングに頻出なフレームワークの使い方に関しても、実際のビジネス例を取り上げながら説明してくれるので非常に分かりやすいです。
また、章の終わりごとに業界の著名マーケターのインタビューが掲載されており、生の声を聞くことでマーケティングという漠然としたもののイメージが湧きやすいでしょう。
それでは実際にビジネスシーンにマーケティングを取り入れるフローを見ていきましょう!
Contents
マーケティングは5つのステップ
マーケティングは大きく分けて5つのステップで行うと言います。
環境分析→戦略立案→施策立案→施策実行→分析・改善
それぞれのフェイズにどのようなフレームワークを用いると良いでしょうか?
フレームワークは絶対ではありませんが、考える上での助けになります。とりあえずフレームワークを使ってみて、自分のなりの型に変更していけば良いでしょう。
環境分析
環境分析のフェイズでは、3C分析やSWOT分析を用います。
3C分析で顧客・市場そして自社・競合について把握します。
そしてSWOT分析で自社の強み・弱みを特定し、世の中の潮流をマクロ的視点で捉えます。
絶対に使わなくてはいけないフレームワークではありませんが、頻出なので使い方等は覚えておくと良いと思います。
戦略立案
戦略立案のフェイズでは、STP分析を用います。
STP分析とは
S(セグメンテーション)
T(ターゲティング)
P(ポジショニング)
のことで、ターゲットとする顧客を絞り、その顧客に対してどのようにアプローチしていくか定めます。
施策立案
施策立案のフェイズでは、4Pならぬ4Cを用いましょう!
4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)は非常に有名だと思いますが、これらは基本的に企業視点で考えられたものです。
今の時代は顧客ファーストであり、顧客の視点に立つことが非常に重要になってきます。
そこで登場したのが4Cという考え方。
4Cは「顧客にとっての価値(Customer Value)」、「顧客が負担するコスト(Cost)」、「顧客の利便性(Convenience)」、「顧客とのコミュニケーション(Communication)」の4つを表します。
是非4Pではなく4Cで考えるクセを付けましょう!
施策実行
実際に実行する段階では、必ずKGIとKPIを定めましょう!
KGIはなぜその施策を実行するのかというそもそもの疑問に付随する目標であり、常に追って見るべき指標ではありません。
KGIを達成するためにブレイクダウンして持っておくべきなのがKPIです。
KPIがKGIと紐づいていないと、せっかく必死にKPIを追っても全く意味がないという結果になりかねません。
次の分析・改善をしやすくするためにも必ず適切なKPI設計を行いましょう!
分析・改善
PDCAで言うActionの部分です。
必ず行わなきゃいけないところであり今後のプランにつなげるためにも非常に重要なフェイズです。
本書の中では、開始前のプランに基づいて検証し意思決定する上で3つの結論があると言います。
「継続」「見直して継続」「打ち切り」
この中で、日本の企業ではあまり決断されない選択肢なのが「打ち切り」
部署の都合や予算の都合で打ち切らずダラダラと続いてしまっている施策は多いのではないでしょうか?
ムダなものには「打ち切り」という決断をするのも一つの手です。
まとめ
デジタル時代を生きる僕たち私たちだからこそ、今の時代に即したマーケティングを学び実践するべきです。
ぜひ本書を手に取ってみてください!
他にもオススメのマーケティング本をこちらの記事にまとめているので良かったら見てみてください!
【マーケティング本】ジャンル別おすすめ25選!初歩から実践まで!【2019年1月19日更新】
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