こんにちは!
2012年ごろからディープラーニングという、現在の”AI”の根幹となる機械学習手法が流行りはじめ、今では”AI”という言葉を聞かない日はありません。
Googleによって開発されたAI(アルファ碁)が世界トップ棋士に囲碁で勝利したニュースは記憶に新しいのではないでしょうか?
将棋よりも碁盤の目が多く、学習に物凄い負荷のかかる囲碁でこの業績を達成するのは何年も先の話だと言われていましたが、ものの数年で達成されてしまったのです。
そんな世間の人気者”AI”ですが、またまた衝撃的なニュースが流れました。
AIが人間を口論で負かす
なんとディベートの世界チャンピオンがAIに負けてしまったというのです。
今回はそれについて見ていきましょう!
AIがディベートで人間のチャンピオンに勝利
2018年6月、サンフランシスコで開催されたイベント「Watson West」において、IBMのAIシステム「Project Debater」が、ディベートチャンピオンである人間相手に勝利を収めました。
ディベートの論題は「政府は宇宙開発に助成金を出すべきか」。両者それぞれ4分の持ち時間でオープニングスピーチを行い、相手の主張に対する反論を行った上で最後に2分間の要約を述べるという形式で進められました。Project Debaterは、議題に対して賛成の立場で主張を展開。最終的に両者のスピーチについて簡単な投票を実施したところ、聴衆の大半がProject Debaterを支持すると回答したのです。
(出典:mugendai)
これは非常にショッキングな内容ですよね。
今までの囲碁や将棋は、いくら複雑でパターンが何万通りあろうと全て答えは決まっている問題でした。
しかしディベートは違います。
相手がどのような言動を行うかに対して全てのパターンを網羅することは不可能であり、さらに最終的な勝ち負けも定量的ではなく定性的な面が多いです。
そんな環境ですらAIが勝つ時代に突入してしまったのです。
今回のAIシステム「Project Debater」は人間が教師学習データを与えるのではなく、相手が言ったことを理解し、自分で情報を取捨選択し、反論を述べます。
自分で学習し、自分で成長していくのです。
AIが人間をコントロールする恐れるべき未来
このニュースには二つの見方があるでしょう。
AIが自動的に論拠を展開してくれるなら、意思決定にかかる時間が減って、複雑な問題も即座に解決しやすくなる!
まあ確かにこれによって意思決定のスピードは早くなりそう。しかしこれは裏を返すと意思決定だけしている人間はいらなくなるということ。
政治家・経営者など、従来AIに取って代わられにくいとされていた職業がAIに取って代わられるかもしれない
基本的に決められたことを行う職種は即座にAIに取って代わられるでしょうが、意思決定にかかわる職業はなかなか取って代わられないとされてきました。
それが人間のセーフティーラインであったのです。
しかし、これが危ぶまれることになると、もしかしたら本当にターミネーターのような時代が来るかもしれません。
人間がAIをコントロールできる範疇にあれば問題ないのですが、AIが自我を持ち始め人間のコントロール下から抜け出したり、悪意のある人間がAIをコントロールし始めたりすると大変なことになります。
それらを防ぐため、Googleなど大手IT企業は、AI倫理委員会なるものを設立し、AIの研究と共にAIに対する姿勢を慎重に保っています。
まとめ
AIの進歩は日々めまぐるしいのですが、果たしてその進歩が我々人類の良い影響をもたらすのかは慎重に見守っていかなくてはなりませんね。
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