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日本の企業は今すぐブランドマネージャー制を導入すべき!「V字回復の経営」を読んで

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こんにちは!
 
先日、三枝さんの「戦略プロフェッショナル」を読んで感銘を受けたので、早速続編の「V字回復の経営」を読んでみました!!
 

Contents

V字回復の経営

「戦略プロフェショナル」に引き続き最高!
 
てか、まあ最高な本しか紹介しないんですが!笑
 
三枝さんは、戦略プロフェッショナルとV字回復の経営の間に「経営パワーの危機」という著書も書いているんですが、そっちはまだ読んでいません。
 
また時間がある時に読んでみようと思ってます!
 
とまあ内容的に読みやすく学びも多い本だったわけですが、「戦略プロフェッショナル」とはちょっと違った視点でストーリーを描いています。
 
どちらも経営の危機を突如現れた改革者がてこ入れを行って見事建て直すという話なのですが「戦略プロフェッショナル」はどちらかというとマーケティングや営業のお話。
どのようにして顧客に商品を買ってもらうか、まさに戦略のお話です。
 
一方、「V字回復の経営」は組織改革のお話。
 
どっちもドラスチックで読みごたえがありますが、「V字回復の経営」の方がより経営者の苦悩や組織内でのしがらみを感じることができます。
 
同様のしがらみを感じていたり、マネジメントをする立場にいる人は心にくるものがあるでしょう。
 
大学院生をやっていて社会経験のない僕は鬼気迫るものは感じましたが、実感がわかずどちらかというと「戦略プロフェッショナル」の方が良かったです。
 
まあどちらも良書であることには変わりありませんが!
 
それでは少し「V字回復の経営」の中の内容に触れておきたいと思います。
 

改革のすべて

「V字回復の経営」の中で要はどのような改革が行われたのか。
 
簡単に言うと、完全ブランドマネジメント体制に移行したということです。
 
従来の組織体制では、機能別組織体制でした。
つまり、営業、マーケティング、開発などの事業部で分かれている体制。
 
この状態では商品別の損益は上がってこず、果たしてどこに赤字の原因があるのか不明確でした。
しかも、赤字の原因は自分たちではないと、全社員が思っている状態。
 
営業は、開発の作る商品が悪い・顧客のことをわかっていない。と愚痴を言い、
開発は、営業の売り方が悪い・良い商品を作っているのに。と愚痴を言っている状況。
 
こんな状況では、赤字を脱却するのなんて到底無理ですよね。
 
日本の経済を大きく成長させた、終身雇用・機能別組織体制は、実は今では時代遅れ。
 
米国の企業のほとんどがブランドマネジメント体制で大きな成長を遂げています。
日本の企業も徐々にブランドマネジメント制に移行し始めていますね!
 
 
さて、ブランドマネジメントにすると良いことはなんでしょうか?
 

ブランドマネジメントのメリット1:損益管理

ブランドごとの損益が明確になり、どこに原因があり、どのように改善していくべきかが明確になります。
 

ブランドマネジメントのメリット2:スモールイズビューティフル

ブランド内で営業・マーケティングなどが完結するため、行動のスピード感が圧倒的に早くなります。
 
大企業とベンチャーの違いを考えてもらうと分かりやすいでしょう。
 
ベンチャー企業では、社長から平社員に指示が飛んでくるなんてしょっちゅう。細かい承認なんて必要ないことが多いと思います。
 
縦と横のつながりが密になり、トップダウンの意思決定が下まで行き届くようになり、ボトムアップの声もしっかり届く、理想的なスモールな組織の実現ができるでしょう。
 

ブランドマネジメントのメリット3:経営者的人材の育成

従来の組織では、部長になっても課長になっても本当の意味での責任を負うことは少なく、経営者的人材は育ちにくい環境でした。
 
しかし、ブランドマネジメント制にすることで、そのブランドの収益責任はすべてブランドマネージャーが負うわけで、言い訳は全くできない状況になります。
 
これにより、早いうちから経営者的人材が育ちやすい環境になるでしょう。
 
ぶっちゃけこれが一番企業にとって、日本経済にとって大事だと三枝さんは言っています。
 
 
それではブランドマネジメントのデメリットはないのでしょうか?
 

ブランドマネジメントのデメリット1:社内競合

問題としてまず挙げられるのは、社内での競合です。
 
広告枠だったり、商品の配荷先への枠だったり、上手くしないと競合してしまうことがあります。
 
そこに関しては、ブランド間での調整、また部署を統合してしまうというようなことが考えられます。
 
なんでもかんでも小さくすればよいというわけではないでしょう。
 

ブランドマネジメントのデメリット2:ノウハウの希薄化

営業やマーケティングの中でノウハウが共有されにくいという問題が考えられます。
 
これに関しては、営業やマーケティングとしての機能別なコミュニティも作ることでノウハウを共有できるでしょう。
 
そもそもブランドごとにノウハウは違う可能性が高いのでなんでもかんでも共通のノウハウで通用できるとは限りませんし。
 

 まとめ

このようにブランドマネジメント制は上手くいくとインパクトがあり、成長をうながしますが、上手く機能しないと無駄が多く組織として停滞してしまう可能性もあります。
 
それを防ぐためには、ブランドマネージャーの正しい人選と社員への意志の共有が大事になってくるでしょう!
 
V字回復の経営では、苦悩のもと、社内の反発の風をもろにうけながら、企業がミシミシと音をたてながら改革されていくさまを感じることができます!
 
是非読んでみてください!
 
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