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Web担当者フォーラム主催の「Web担当者セミナー」が非常に良かったのでまとめておく!

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
 
Web担当者フォーラム主催のWeb担当者初級講座に参加してきました!
 
2日間という短い時間ですが、非常に有意義で濃い時間を過ごすことができました。
 
書籍とかネットで調べれば分かるような当たり前のことばかりではなく、なるほどな!と思える気付きや、そうなんだ!と思える事例などがあったのでまとめていきたいと思います!
 

Contents

スマホでの行動が人間の目の動きも変えてしまった

これは非常に面白いお話。
 
スマホが僕たちのライフスタイルを変えてしまったのは周知の事実ですが、目の行動パターンも変えてしまったのです。
 
今までは人の目は左上から右下までZ型の移動をするのが定説でした。
 
だから商品棚は一番左に売れ筋商品を置いていたり、新聞記事もZ型を意識して記事を配置したりしていました。
 
しかし、今ではスマホを毎日見る生活をしています。スマホを基本的に上から下にスクロールしてヨコの目の移動はほとんどありません。
 
その生活を続ける中で人間の目は徐々に上から下へと直線で移動するI型になってしまったのです。
 
だからリアルな生活の場でも人間の目の動きを意識した施策が必要になってきます。
 

内部リンクからそのページのキーワードが予測される

SEO対策のためにそのページにキーワードをふんだんに使おうとする人は多いと思いますが、ムダなキーワードの連発はむしろGoogleの悪評価につながりかねません。
 
実は近年Googleのアルゴリズムはどんどん進化しており、Aというページに全くキーワードが入っていなかったとしても、そのページから飛んでいる内部リンクページの情報からAページのキーワードを予測するということが可能になっているのです。
 
だから無駄にキーワードを盛り込むよりも、ユーザーのためを思った記事作成が重要になってきます。
 
冗長にだらだらと書き続けるのではなく、ムダな情報は別のページに記載し、内部リンクで飛ばすという方法の方がGoogleから良い評価を得られるのかもしれません。
 

リアルビジネスはブランド名やロゴデザインが大事だがバーチャルはそうではない。

スターバックスのロゴと聞いたらどんな色合いでどんなデザインかイメージできるでしょうか?
 
マクドナルドはどうでしょうか?
 
イメージできると思います。
これはリアルな場で展開しているビジネスはお客さんにロゴカラーロゴデザインを覚えていてもらった方が得なためです。
 
一方、GoogleやAmazonはどうでしょう?
毎日見ている使っているので覚えている人も多いと思いますが、企業的には覚えてもらう必要はそれほどないのです。
 
だからGoogleは自社ロゴを使って毎日面白いTOPページを展開していますし、アマゾンもアマゾンプライムビデオと普通のアマゾンでロゴの色合いが違うなど、それほどカラーに執着していません。
 
これがリアルビジネスの企業であれば、デザインもカラーも遊ぶことなく、常に同じようなトーン&マナーで統一することが重要になってきます。
 

アマゾンはデザイン・レイアウトに比重を置いておらず、ユーザー最適化に比重を置いている

これは先ほどのロゴの話とはまた違いWebサイトのデザインの話です。
 
アマゾンのWebサイトを見てみると、デザインとかレイアウトが実はそれほどイケてなかったりするんです。
 
なんで時代の最先端の企業がこんなイケてないんだろーとか思ってました。
 
しかし、アマゾンにとってWebサイトのデザインは最重要項目ではありませんでした。
 
一番重要なのはユーザーに最適な情報を届け、スムーズな買い物をしてもらうこと。
だからアマゾンは大量に貯まったユーザー情報から一人一人ページを出し分けます。
 
この時、あまりにも凝ったデザインやレイアウトを採用していると工数がかかったり変化に対応できなかったりするようなのです。
 
だからあえてぱっと見イケてないデザインでもユーザー最適の観点から採用しているのだそうです。
 

アメリカ人はCVしすぐキャンセル、日本人はなかなかCVしないが長く付き合ってくれる

これは非常に重要な文化で、アメリカ人はとりあえず購入してみて微妙だったらキャンセルするそうです。
 
日本人は購入するまでは色々考えて悩むけど購入したらキャンセルする人は少なく、長く付き合ってくれるヘビーユーザーになりやすいそうです。
 
これは広告にクリティカルに効いてきます。
例えばメール広告の場合、アメリカではCVページをドンと持ってきて、ムダな情報は省きます。
冗長なメールは送りません。
 
しかし日本人はこれでは購入しません。
日本人には日本人が悩みそうなことを情報として与えるスペースを設けることでユーザーの悩みを解決してもらいます。
だから必然とメールの分量は多くなります。
 

マーケティング→Webマーケティング→デジタルマーケティング→マーケティング

インターネットが登場し、マーケティングの領域は激変しました。
 
インターネットを使ったマーケティングをWebマーケティングと呼び、盛んに研究されるようになりました。
 
しかし今では、Webマーケティングと呼ばれていた領域がWebだけではなくスマートスピーカーやIOTなどのデジタル技術まで派生し、Webマーケティングとは呼べなくなってきています。
最近ではデジタルマーケティングと呼ぶことが多くなっていますね。
 
さらにこれがあと数十年したらどうなるでしょう。
 
Web・デジタルは当たり前になり、もはやWebやデジタルと付ける必要がなくなり、単純なマーケティングという言葉になるのでしょう。
 

視聴率は下がっているが、TVCMの効果は!?

視聴率がどのくらい下がっているのか皆さんご存知でしょうか?
 
1980年代には視聴率30%越えをしている番組は年に1800回ほどありました。
 
しかし2016年には・・・3本
 
視聴率の低下が著しいです。しかしTVCMはもうすでに意味がないのでしょうか?
 
一概にそうとは言えません。
 
Googleやアマゾン、メルカリなど多くのネットビジネス企業がTVCMをいまだに行っていることから考えるとTVCMの効果はいまだに健在。
広い層にリーチできるマスメディアとしての立ち位置は崩されていません。
 
しかし、もちろんTVCM単体で行っても効果が薄いのが今の世の中。
TVCMと同時にネット広告にも力を入れないとシームレスなブランド価値体験は実現できないのです。
 

中国は現金流通率5%以下

非常にキャッシュレスが進んでいる中国。なんと現金流通率は5%以下だそうです。
 
ほとんど現地民は財布を持ち歩かず、流通している現金は旅行者によるものが多いそうです。
 
あまりにもキャッシュレス化が進んでいるので、浮浪者が首からバーコードを下げていて、バーコードを読み取ったら浮浪者にお金があげれる光景が広がっているそうです。
 

Jobs to be done ミルクシェイク

ミルクシェイクのお話はご存知でしょうか?
 
ある企業がシェイクの売上をなんとかして伸ばしたいと考えました。
そこでシェイクの種類を増やしたり、値段を下げてみたり、小手先の施策を打ってみましたが効果はありません。
 
そこで、シェイクを購入している人の行動パターンを観察してみました。
すると、朝シェイクを購入している人が多く、その人たちは車で出勤途中にシェイクを単体で購入していくことが分かりました。
 
そしてシェイクを購入した人の車に同乗させてもらうと、会社までの出勤時間中に少しずつシェイクを飲みながら、着くと同時にシェイクを飲み終えていることが分かりました。
 
つまり、シェイクの役割(Job)は出勤中の暇な時間を潰してくれる長持ちするものであり、朝ごはんの代わりにもなり、運転しながらも楽しむことができ、手も汚れない、完璧なモノだったのです。
 
これはシェイクという商品だけ眺めていても分からなかった事実で、顧客の行動を眺めて初めて分かった事実です。
 
つまりすぐ食べ終えてしまうバナナとか手が汚くなるチップス系とかは代替商品になり得そうでなり得ないのです。
 
これらのことから、なるべく味はシンプルに、長持ちするように粘り気のあるシェイクを売りだしたら売上が上がったそうです。
 

住宅ローンとカードローン

住宅ローンとカードローンのユーザーの行動を誘導するお話です。
 
住宅ローンは一つの成約に対する利益が大きく、なるべく成約して欲しいのですが、お客さんとしても悩む商材です。
だから銀行としてはなるべく窓口に誘導して無料で相談に乗ってあげます。
Webサイト上でもなるべくお客さんを無料相談会に来てもらうように誘導するような導線が引かれています。
 
しかし、カードローンは別。
一つの成約における利益はそれほど大きくないため、なるべくWebサイト上で成約してもらうような導線が引かれています。
 

誰のためのデザイン→全員のニーズをくむと誰にもヒットしない

誰のためのデザインという本はご存知でしょうか?
 
結局全ての人のニーズに合った製品を作ってしまったら、誰のニーズにも合わない製品が出来上がってしまうよというお話です。
 
車だったりとか目に見える製品は、まだわかりやすいですが、Webサイトやネットサービスは、目に見えにくく、このような誰のためのデザインか分からない状況に陥ってしまっていることが多いそうです。
 

ペルソナを精緻化するのは意味がなく、同じ人間でも状況が変わると変わる

良くペルソナを細かく作ることがあると思いますが、基本的にはそこを作りこむ必要はありません。
 
ペルソナを作るのはその場で一緒にビジネスを考えているメンバーのターゲット像を共有するためです。
 
だから細かくペルソナを作り上げる必要はなく、ざっくり決めたらそのユーザーがどのような行動をするかといった行動フローを考えて、状況を整理した方が良いそうです
 

お皿の話→意見はあてにならない。刺激への反応を見てニーズを発見できる

面白い話でお皿の話があります。
 
ある一般の人4・5人をある部屋に集めて、色んなお皿の中からどれが良いと思うかディスカッションをしてもらいました。
 
そうすると、黒くて四角い特徴的なお皿が良い!という結論に至ったそうです。
 
そして、その実験終了後に各自1人ずつ別の部屋で先ほどと同じお皿たちの中から一つだけ好きなお皿を持って帰ってよいと言ったところ、黒くて四角いお皿を持って帰った人はいなかったそう。
 
この実験から、ユーザーに問いかけた質問に対する意見は基本的にあてにならず、行動を観察することでしか本当のニーズは発見できないということが分かります。
 

イーロンマスクがメディアの公平性を評価する会社を作る

今世の中で、いろいろなメディアが出来上がっていて、良質なメディア・悪質なメディアが乱立している状態です。
 
どの情報を信じたらよいのか分からない今、悪質なメディアにおける問題も多々起こっています。
 
そこでイーロンマスクが、メディアの公平性を中立に評価する会社を作ろうとしています。楽しみですね!
 

まとめ

いかがだったでしょうか?非常に勉強になるセミナーでした!
 
個人的にはMarkezineセミナーよりもWeb担当者セミナーの方が良かったです。
 
Markezineのセミナーに行った話はこちらから!
 
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是非参加してみてください!
 
 
 
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