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【書評】「鬼速PDCA」を読んでPDCAの重要性を噛み締める

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こんにちは!

鬼速PDCAという本を知っているでしょうか?

PDCAについて徹底的に語られる本なのですが、PDCAを甘く見ている人にとっては目から鱗の本になるはず。

ビジネスパーソンでPDCAを知らない人は、ほとんどいないと思います。

ただ、ほとんどの人が真のPDCAを知らない。

そんな中途半端にPDCAを知っていて、回した気になっている人に最適なのがこの本なのです。

現に僕自身もブランドのPDCAトラッキングという役目をいただいて業務に邁進してきましたが、そのPDCAは近視眼的で中途半端であったことを思い知らされました。

この記事では、著者「富田和成」の実践する鬼速PDCAについて簡単にまとめていきたいと思います。

Contents

なぜPDCAの能力が今求められるのか?

PDCAは業務における課題達成においても重要ですが、個人のスキル向上にも非常に重要になってきます。

昨今の世の中の変化スピードは早く、得た知識やスキルが物凄いスピードで陳腐化していってしまいます。

そこでスキルを身に付けるスピードが大事なのです。

スキルを身に付ける前に、「スキルを身に付けるスピードのスキル」を身に付けるべき。そう、それがPDCAなのです。

PDCA力さえ上がればスキルの上達が圧倒的に速くなる。若いビジネスパーソンは1日でも早く成果を出そうと、英語やコミュニケーションスキルなど効果が見えやすい実用的なスキルの習得に躍起になるが、実はそうしたことに手をつける前にPDCA力を身に付けたほうが、中長期的に見ればはるかに大きな効果をもたらすのだ。

とにかく、まずはPDCA力を鍛えることが重要。当ブログに関しても、今までは割と好きなことをひたすら書いて更新してきましたが、PDCAを回して日々回す努力を始めています。

PDCAって言うのは簡単なのですが、やはり面倒だし苦痛なんですよね。やったらやりっぱなしってのが人間楽でどんどん新しいことをやりたがるもの。

ただ、大学受験の時を思い出してみても、解いた問題についてしっかり振り返り間違っていたらしっかり理解し、合っていても別解がないか考えてみる人間がメキメキと実力を伸ばしていった気がします。

それほどPDCAは大事。続いては、そんなPDCAの誤解について見ていきましょう!

世間が抱くPDCAの6つの誤解

著者の富田氏は一般的に言われているPDCAには6つの誤解があると言います。

1.簡単だと思っている

PDCAは概念的には簡単と思われがちなフレームワークですが、実は奥が深い。

富田氏が、この本の出版を話にあげたときも、編集者に「PDCAなんてずいぶん地味なテーマだよね」と言われたそう。それくらい僕も含み世間の人はPDCAについて簡単で誰でも出来るモノと思っているのです。

2.管理職向けのフレームワークだと思っている

マネジメント手法として端を発したPDCAフレームワークは、その発端から管理職向けのフレームワークだと思われている節があります。

しかし、ゴールと現状の課題を捉えてギャップを見つけ出しそこを埋めるべく計画をたてて行動に落としていくことは、管理職だけでなくどんなビジネスパーソンにも必要なスキルなのです。

3.失敗するのは検証が甘いからだと思っている

「仕事をする上で計画は誰でも立てるし行動もする。それを振り返らないからPDCAは失敗する」という声がよくあります。現に僕自身もそのように考えていました。

しかし、実はPDCAが上手く回らない原因の5割は計画の曖昧さにあるというのです。

計画の段階で曖昧な計画しか立てておらず、その結果、振り返りがしたくても大雑把な検証しかできていないというケースがほとんどなのです。

4.課題解決のためのフレームワークだと思っている

PDCAは上手くいかなかった時だけ回して、上手くいったことに関してはほったらかしにされることが多い。

本来は、上手くいったことこそ「なぜ上手くいったのか?」「さらに伸長させるためにはどうすればよいのか?」と考えるべきなのです。

そうすることで成功体験を再現することが可能になるのです。

5.改善さえすれば終わっていいと思っている

目のまえの課題を解決したらそれで終わりと思っている例が非常に多い。

小さいPDCAの上位には大きなPDCAが回っています。課題を近視眼的に捉えるのではなく、もっと大きなPDCAに目を向けて考えてみるクセを付けましょう!

6.大きな課題のときだけ回せばよいと思っている

5番と関連してきますが、大きなPDCAには小さなPDCAが付きものです。大きな枠組みで全体を見る必要もありますが、行動レベルで考えると小さな課題にブレークダウンした方が断然良い。

大きな課題や目標をまず分解してみて、そのなかでも重要で効果が大きい指標に絞って、小さなPDCAをいくつか回した方が、断然扱いやすくなり、結果的に速くなる。

PDCA成功の50%は計画で決まる

PDCAの成功は、ほとんど計画で決まると言っても過言ではありません。

計画が中途半端だと検証しても意味がないし、計画を緻密に立てすぎると行動レベルでトラッキングできない結果になりかねません。また計画に時間を立てすぎて行動に移らないのは本末転倒。

計画においては慎重さと大胆さが必要だと富田氏は言います。

それでは鬼速PDCAにおける計画の立て方を見ていきましょう!

ゴールを明確にする(KGIの設定)

ゴールは具体的かつ定量化されていなくてはいけません。ここで必要なのがSMARTという考え方。

Specific(具体的)
Measurable(定量的)
Achievable(達成可能)
Related(企業理念などと関連性がある)
Time-bound(期間が明確)

この5つを満たしたゴールを定めましょう!

現状とのギャップを洗い出し課題を見つける

ゴールを設定したら、そのゴールと現状のギャップを洗い出していきます。

この時、先ほどのゴールの定量化ができていないと適切なギャップを定めることができません。

そして出てきたギャップを埋める課題を考えていきます。ギャップを埋める課題は複数あるはず。最初は頭ごなしに否定することはせず、考え得る限り出していきましょう!

課題を優先度づけして3つに絞る

大量に出てきた課題を全て行動レベルに落としていくと膨大なタスク量になってしまいます。

そこでここで重要なのが、課題に優先度付けをして絞り込むこと。

この時、絞り込む指標はインパクト・時間・気軽さ

この3つの点数をそれぞれの課題につけていきましょう。

最終的に絞り込むときは、

・インパクトの最も高いものを最低一つでも選ぶ。

・インパクトが劣っていても短い時間でできそうなものがあれば選ぶ。

・同列の課題が並んでいたら、気軽さを基準にして絞り込む

これらを念頭に絞り込んでいくと良いです。インパクトの大きいものだけを選びすぎると、PDCAが重荷になって上手く回らないという結果になりかねません。

課題をKPI化する

解決するべき課題が見えたらそれを定量的なKPIにしていきましょう!

ここまでKGIがKPIに砕かれました。KPIに関しても必ず定量的にしておかないと後々検証フェーズで困ることになります。

KPIを達成するための解決案(Do)を考え優先度付けする

KPIを設定したらそれを達成するための解決案(Do)を考えます。

ここでも先ほどのKGIと課題の関係と同様、様々な解決案が考え得るはず。

同様にインパクト・時間・気軽さの3つで絞り込んでいきましょう!

あまりにも多いDoは負担になってしまい、個々のDoが中途半端になってしまいます。

ここまで来てようやくPDCAを回すための準備ができたのです。

PDCAを回す目的を見失わない

最後に非常に重要なのがこの目的志向。

PDCAを本気で設計しようとすると細かい枝葉にどうしても目を向けてしまい、全体を見失うことがあります。

KPIを達成することだけが目的になってしまったり、そもそものDo自体が目的になってしまったり。

本来そのPDCAを回す目的は何なのかという疑問を常に頭に持ちながらPDCAを回すべきなのです。

 

以上、鬼速PDCAの内容を簡単にまとめていきました。鬼速PDCAについてもっと学びたい方は是非本書を手に取ってみてください!

ちなみに富田さんのブログ「ZUU社長 冨田和成の鬼速ブログ」も非常に勉強になるので是非参考になさってくださいね!

 

 

 

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