「エッセンシャル思考」は仕事の進め方だけでなく人生をも有意義にすることのできる考え方なのです。
この記事では、その極意についてまとめていきたいと思います。
Contents
今、自分は正しいことに力を注いでいるか?と問い続ける
エッセンシャル思考はその名の通り「自分が力を注ぐべきポイントを見極める」思考法。
エッセンシャル思考は、より多くのことを成し遂げる技術ではなく正しいことをより少ない労力で成し遂げる技術なのです。
自分のエネルギーと時間をもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。
頼まれた仕事に対して二つ返事で「はい」と答えて、色んなことに手を出しているうちに中途半端になってしまうことはないでしょうか?
本質的な仕事をして、より素晴らしい成果を上げるためには、自分が力を注ぐべきポイントを見極めなくてはいけません。
大多数のモノは無価値である
世の中のモノは実は無価値であることを理解しないとエッセンシャル思考は始まりません。
ー万物の大半はほとんど価値がなく、ほとんど成果を生まない。少数のものだけが非常に役立ち大きな影響力を持つ
(リチャード・コッチ)
非エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が重要だと考えます。
エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が不要だと考えます。
まずは、大多数のコトが不要であるという認識を持ちましょう。エッセンシャル思考はそれからです。
続いてのパートでは、本質的なコトを見抜くエッセンシャル思考の3ステップを見ていきます。
見極める・捨てる・仕組み化する
世の中の大半のモノはノイズであり、重要なモノはほとんどないことを認識した上で、3ステップ「見極める・捨てる・仕組み化」を実行していきましょう。
見極める
何事にもすぐに「Yes」と答えを出して、物事を見極めないのは非エッセンシャル思考。
大半のモノはノイズであるのだから、本質を見極めて本当に重要なのか重要でないのかを検討しなくてはいけません。
捨てる
その上で、ムダだと見極めたモノには「No」という判断をしましょう。
「No」と言うことは嫌われると思いがちですが、本質的なモノに注力して結果を出すことにつながるので、結果的に尊敬につながります。
仕組み化する
エッセンシャル思考の人はモノゴトを努力と根性では実行しようとしません。できるだけ労力の少ない形で仕組み化し推進していきます。
これら、3つのステップは非常に仕事に役立ちます。
会社の中でムダなレポートが飛び交っているなら、本当に重要なモノだけ見極めそれ以外は捨てる。そして、残った重要なモノを仕組み化することで会社のパフォーマンス最適につながる。
会社レベルでも部レベルでも個人レベルでも、この3ステップは必要な考え方なのです。
続いてもパートでは見極めるすなわち「選ぶ」ことの重要性と難しさについて見ていきます。
見極める:選ぶことを選ぶ
選択しない方が楽なので選択せず受け身になってしまう人が多い。しかしそれは本来人間に備わった重要な機能を無為に手放してしまっているのです。
ーわれわれを人間にするのは、選択する能力である
(マデレイン・レングル)
エッセンシャル思考の第一歩は「選ぶ」ことを選ぶことです。自分の意志で選択するようになった時初めてエッセンシャル思考は可能になるのです。
選ぶことを忘れた人は、無力感にとらわれる。だんだん自分の意志がなくなり、他人の選択を黙々と実行するだけになる。せっかくの選ぶ力を、すっかり手放してしまうのだ。これが非エッセンシャル思考の生き方である。
エッセンシャル思考の人は、選ぶ力を無駄にしない。その価値を理解し、大切に実行する。選ぶ権利を手放すことは、他人に自分の人生を決めさせることだと知っているからだ。
この文章を読んで「ギクッ」しませんか?仕事を言われたままに実行するロボットになっていませんか?
人間はなるべく楽をしたい生き物。一見、選ばないことは楽、選ぶことは苦痛。
しかしそれは一瞬の出来事であり、長期的に見ると選び続けることは自分を本質的な方向へ持っていき楽をすることにつながります。
一方選ばないでいることは一見楽であっても長期的な苦痛がジワジワと溜まっていくことになります。
あなたは、短期的な楽を選んで長期的な苦痛を得ますか?それとも短期的な苦痛を選んで長期的な楽を得ますか?
見極める:選ぶ基準を持つ
選ぶ力を取り戻したとしても、選ぶ基準がなければ本質的な物事を選ぶことはできません。
選ぶ基準を持つ上で大事なのは自分の目指す目標を明確にすること。
目標が明確になっていれば、それを基準に選択肢をふるいにかけて本質的な物事を選ぶことができます。
家族を幸せにすることが目標なのだとしたら、今あなたが残業して家族に寂しい思いをさせているのは本質的な選択でしょうか?
独立することを目指しているなら今あなたが行っている目の前の仕事は本質的な選択でしょうか?
「選ぶ」ことを選んだとしても目標がなければ本質的なエッセンシャル思考にはまだまだ届きません。目標を作りましょう。
続いては捨てる思考法を見ていきましょう!
捨てる:逆プロトタイプ思考
プロトタイプという言葉はよく使いますが、逆プロトタイプという言葉なかなか聞いたことがないでしょう。
逆プロトタイプとは、物事を捨てる時にいきなり完璧に捨てるのではなく試験的に捨ててみる試み。
例えば不要だと感じた報告書を一旦作らないでおいて、どのような不具合が出るか観察してみる。特に何も起こらないなら完全に捨てる。
捨てることは勇気がいりますが、逆プロトタイプ思考で行えばそれほど難しくはありません。
捨てる:過去・未来に囚われない
エッセンシャル思考の邪魔となるのが、過去・未来の自分。
エッセンシャル思考において、過去・未来に悩むことは不要です。ここで悩むことと考えることは別だということを意識しておきましょう。
悩むは変えられないことを無駄に思考し続けること。考えるは今を変える材料として生産的な思考をすること。
この図のように悩むと考えるとでは、ベクトルが違うのです。悩むや過去・未来へベクトルが向いていますが、考えるでは「今」へベクトルが向いている。
あなたは、今この瞬間しか変えることができないのだから過去・未来に対して執拗に悩むことは非エッセンシャル思考。
未来・過去に対する悩みを捨てエッセンシャル思考を手に入れましょう。
仕組み化する:「トリガー」「行動」「報酬」の3つの要素
本質を見極め、ムダな物事を捨てることが出来たら、あとは残った本質的な物事を仕組み化する。
仕組み化には3つの「トリガー」「行動」「報酬」が必要になってきます。トリガーとは、ある行動を呼び起こすためのきっかけ。そして本質的な行動が来て、最後にそれを何度も繰り返したいと思うような報酬が来ます。
例えば、目覚ましの音がSNSチェックのトリガーになっているなら、目覚ましがなった瞬間(トリガー)に本を読み始める(行動)。そして本を20分読んだら、美味しいコーヒーが飲める(報酬)というような習慣づけをすることで、本質的な物事を習慣化することができるのです。
まとめ
エッセンシャル思考について最後にまとめておきましょう。
大多数の物事は無価値であることを理解した上で、
物事を見極め・捨て・仕組み化する。
その上で、
今自分が注力しているコトは本当に重要か
本当に重要なのは何か
と問い続ける。
これがエッセンシャル思考なんですね。
エッセンシャル思考を読むことは人生を有意義にすることにつながります。是非読んでみてください。
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